独身の頃は家計なんて全く気にせず、給料やボーナスを自由に使えましたが、結婚して、子供が生まれると、人生設計の重要度が急速に増してきます。
家の購入や子どもの学費、必要ならば保険加入もなどいろいろ考えてみましたが、限られた収入をできる限り有効に活用したいですが、知識不足。
そこで、私はお金の知識を得るためにFP試験に挑戦し、FP3級を取得、そして、2級試験は30日ほどの勉強期間で1発合格しました。
FP資格の勉強によるメリットは、「人生設計に必要なお金に関する知識を広く得られること」。
人生3大出費である「マイホーム」「学費」「保険」はもちろん、節税対策や様々な役立つ法制度、そして、相続までも一定レベル以上の知識を得られ、のちの自分の人生設計がクリアになるので非常におすすめです。
FP2級を取得すると、FPを仕事とする最低限の知識的土壌が手に入ります。
FP関連の保険会社や不動産会社、証券会社などの就職にも役立つようになるでしょうし、そこで実務経験を積めば、FPとして独立することも夢ではありません。
この記事を読み終えることで、たった30日間の勉強でFPの2級試験に1発合格した私の勉強法と、実際に使った参考書・問題集をご紹介し、FP資格を取るための最低限の準備と受験レベルについて理解でき、皆さんがFP合格に近く生きた情報を得られます。
FP3級については、以前の記事にまとめているのでこちらをご確認下さい。
60日間、たった3,672円で合格するFP3級の勉強法
FP3級は非常に簡単です。
問題の構成が「○×」や「4択」で選択肢を選ぶだけなので、理論的にこれだろと選ぶだけで合格点の60%を超えてしまいます。
これから受験しようという人は、試しにFP過去問を解いてみると、自信がつくと思います。
ただ、FP2級は、3級からグッと問題の形式が上がります。
学科試験も、選択肢4つをしっかり読み込んでの間違い探しがメインになりますし、実技試験ではしっかり計算問題も出されます。
基礎知識と過去問で対策をしっかりすることをお勧めします。
それでは、FP2級合格に向けた試験勉強のコツをまとめてご紹介します。
FP2級試験勉強にかけたお金と時間
総予算:2,138円
勉強期間:45時間くらい
FP2級で使ったお金はたった2,138円。
基本的にFP3級で得た知識のうろ覚えの中、受験1ヶ月前から問題集を解いただけです。
FP3級受験の際に購入した参考書は、問題集で間違えたときの情報確認のために少し使いました。
勉強時間は、1日平均1時間半、30日で45時間ほどです。
FP2級とは?
FPはファイナンシャルプランナー。
この資格の入り口であるレベルが3級で、基礎知識を知っている程度です。
FP2級は、仕事として入り口に立てるレベルといった感じです。
ちなみにFP1級を取得するには、FP2級を取った上で、実務経験を積まないと受験資格が得られません。
FP2級は新しい知識が必要ない。
FP3級レベルの知識を持っていれば、2級試験の方向性やテクニカルな部分を過去問で経験すれば、合格できます。
2級の問題はやや出題範囲が広がり、応用的になるものの基本的にはFP3級の知識の延長線上にあります。
「学科試験」と「実技試験」の傾向がわかれば、あとは問題を解いて、試験に慣れることで、合格することは比較的容易いと思います。
学科試験を解くコツ
問題文に加え、主に4つの選択肢もしっかり読んで、正しいモノか、間違いのモノを選択する出題がメインです。
じっくり読むと時間がかかるので、間違い探しだと思って、選択肢に○×をつけて、その後、正しいものを選ぶ問題か、間違いを選ぶ問題か、問題文を確認するというやり方で時間を短縮するのがコツです。
微妙にわかりづらい引っ掛けも多いので、迷ったらより論理的に筋が通っているモノを選べば良いです。法律は非常に合理的なものです。
実技試験を解くコツ
過去問と出題の構成は毎年変わりません。各設問のテーマは変わるものの、大まかな構成や、計算させる知識は似たり寄ったりです。
直近3、4回分の過去問をしっかり解いて、出題傾向を把握しておけば、かなり合格率が上がると思います。
↑2級のところにある過去問pdfをダウンロードして、別紙に手書きで回答していく感じで良いと思います。
模範回答もありますが、答え合わせは下のサイトでやると、解説が充実しているので、非常にわかりやすいのでお勧めです。
FP2級をたった30日間で合格した勉強法
学生でも社会人でも毎日忙しいものです。
その中から捻出した1日1時間くらいの勉強時間をできる限り効率よく活用し、できるだけ簡単に、FPの知識を習得していく勉強方法を確立する事はとっても重要だと思います。
ぜひ参考にしていただければと思います。
試験1ヶ月前
まず、オフィシャル過去問をやってみよう
「今の自分のレベルを知る。」のが勉強方法を決める、目標を定める為に
まずは各FP団体のホームページに掲載されている過去問をいきなり解いてみましょう!
FP協会 過去問と模範解答
直近1回分の過去問だけで良いです。
また、FP2級の合格基準も正解率60%です。
FP3級は、簡単なので勉強してなくても最初から合格できる可能性は高かったのですが、FP2級は意外とある程度しっかり知識を持っていないと解けない問題も多くなっています。
私は、FP3級合格時点の記憶が新しいうちに2級の学科過去問をやってみましたが、合格ラインギリギリ60%でした。
ちなみにFP3級本試験は、92%の正答率だったので、FP2級の難易度アップはそのくらい上がります。
合格実績を比較すると
2018年5月のFP3級合格実績
学科試験 78.92%
実技試験 90.47%
とほとんど合格しています。
一方、FP2級の合格実績は、
学科試験 42.93%
実技試験 51.68%
と格段に合格率が下がっているのがわかります。
まずは合格のためにあとどのくらい必要か、自分のレベルを知る。
FP試験は過去問から始めましょう!
FP2級の問題集を購入する。
さて、過去問を解いたら、次はいよいよ勉強開始です。
FP2級の問題集を買いましょう!
約600ページのボリュームですが、問題集なのでサクサクページを進められるのでやってて楽しいです。
試験日までのスケジュールを立てる。
試験まで30日です。
問題集600ページは、20日間くらいで終わらせて、復習と集大成として過去問を解く日程を取っておきたいと思います。
20日間で問題集を終わらせるには、1日30ページをノルマに設定します。
3〜4章の問題を解くくらいです。
間違えた箇所はしっかり覚え直しましょう。
特に数字的な記憶が必要だったところは、FP3級試験で買った参考書で確認しておきましょう。
私はFP3級試験の時から2級のテキストを購入しておきました。
全412ページのボリュームでFP2級レベルの知識が網羅されています。
最初からFP2級を買っておくのが効率がとても良いです。
もちろん、FP3級のテキストもあるのでそれを買ってもいいですが、FP3級は前述の通りただの基礎知識で自慢にもならないレベルです。
FPとして価値があるのは、2級からなので、最初からFP2級を視野に入れてテキストを選ぶと、とてもコスパが良いでしょう。
2級を受けないにしても、知識としてよりレベルの高い情報を得られるテキストを選んだ方がお得です。
日程を60日にすれば1日の分量も減るので、時間に余裕を持って勉強を始めても全く問題ありません。
ただコツは、「1日1時間勉強する」ではなく、「1日20ページ勉強する」などページ数で定量化するのがおすすめです。
勉強スケジュールをまとめる
①直近の過去問を解く
②問題集1周目(3週間 1日30ページ)
③間違えたところを重点的に振り返り(3日間)
④直前の過去問対策(学科×3回、実技×3回を3日間で)
⑤FP2級試験・当日
試験1週間前
過去問に再トライ
問題集を一通りやったら、過去問に再トライです。
最初にやった時より正答率が上がり、合格ラインに達していれば、自信につながります。
FP協会 過去問と模範解答
私は、学科試験が意外と合格ラインギリギリのケースが多く、年ごとに上下しました。
実技試験は、意外と3回分くらいをやっていくうちにコツが掴めて、どんどん正答率が上がります。
学科試験は多少自分の得意分野かそうでないかのリスクがあるので、間違えたところを重点的に復習、メモしておくことをお勧めします。
試験直前は「間違いの復習」
問題集や過去問で間違えたところをチェックしなおしましょう。
もはや、あとは苦手分野のミスを減らすことに集中しましょう。
FPの試験内容は覚えやすいところは非常に常識的だったり、合理的なので、一度覚えたら間違えづらいと思います。
しかし、間違えたところは、法令の金額だったり、なんか合理的に思えないところだったり、癖があるところが多い気がします。
そのくせを覚えるのがどうも難しいので、間違えたところはしっかり丸暗記しておくと減点を減らせると思います。
試験前日
余裕があれば、あと1回分過去問を最終チェックの意味を込めて実践しましょう。
FP協会 過去問と模範解答
復習も終えたあなたは、余裕でボーダーラインを越えるでしょう。
自信を持って明日の試験本番に向かいましょう。
試験当日
ちゃんと睡眠を取って、リラックスした状態で試験会場へ向かいましょう。
試験会場で自分の座席につくと、問題配布まで結構時間があって暇ですが、そこを乗り切れば、あとは問題を解くだけです。
学科2時間と実技1時間半の長丁場ですが、頑張りましょう。
ちなみに私はFP2級試験は、海外出張から早朝6時に帰ってきてそのまま受験しなければならない最悪のコンディションでした。
試験開始の10時まで暇で。。。。仮眠も取れずに待っている時間が一番しんどかったです。
試験が始まってしまえば、やることがあるので、意外と眠気はなくなりました。
試験当日の午後5時には、公式サイトに模範回答がアップされるので、自己採点しましょう。
30日間、2,138円で合格するFP2級の勉強法まとめ
私のFP2級の試験結果ですが、FP協会で学科試験、実技試験を受けました。
(自己採点の結果)
学科試験 45/60問 75%
実技試験 33/40問 82%
FP3級より正解率はやや落ちましたが、無事合格ラインを突破しました。
FP2級は、やや難しいですね。特に学科試験が。
細かい部分での正誤問題が多いので、幅広く正確な記憶が必要になってきます。
とはいえ、すごい難しいわけでもないので、着実に知識を蓄えていけば誰でも合格できるレベルです。
FP2級を取得すれば、仕事上の肩書きとしても使えますし、実務経験を増やして、FP1級を目指すこともできます。
私は特にどちらも予定がなく趣味で取得したのですが、人生のプランニングをする上で、必要な知識を体系立てて勉強できたので非常に有意義な勉強でした。
これで不動産会社や保険会社の強引なセールスに論理的に嫌味っぽく返答ができるかと思うとちょっと嬉しいです。
知人で外資系の保険会社のセールスやっている人がいて、「どれくらい保険入っているの?」と聞いたら20万近くも保険に支払っていると言っていました。
その金額が本当か、嘘かはわかりませんが、「20万円も保険に入る必要性がないことはFPの勉強をすれば丸わかり」です。
貯蓄性の高い保険にしているのでしょうが、保険会社の手数料を考えれば、利率が悪いのは言わずもがな。
その人から「今だけお得な保険があるから」と保険勧誘メールが来ましたが、保険屋さんにとってお得なだけ、もしくは、その人にとって営業成績的にお得なだけなので、そっとスルーしました。
保険は、必要な分だけ入るが鉄則です。
死亡保険も多少の蓄えがあれば、サラリーマンや公務員なら、遺族基礎年金と遺族厚生年金で、母1人子1人の家族なら年間200万円程度、残してあげられるので、数千万円の死亡保障は全く必要ありません。
もし、家を購入して団信保険に入ってれば、家の心配もなく、生活費もある程度賄えるでしょう。後は多少働けば暮らせます。
後は貯蓄を計画的に進めておくだけで、無駄な保険料を払わなくてもよくなります。iDecoやNISA(子供NISAも)などをフル活用しましょう。
さて、話がずれましたが、FP2級をこうして合格してからは、さらにライフマネープランや必要補償額の試算などを自分ひとりでこなしています。
ちょっとした勉強でFP2級も十分合格できますが、意外とクセもあるので、私の勉強法も参考にしながら、合格を目指してください。
合計4,190円
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