1/27から公開がスタートしたマーベルの「ドクター・ストレンジ」
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・モー、そして、スパイダーマンと充実の一途をたどっている「アベンジャーズ」シリーズのニューキャラクターである。
北米公開では、単独ヒーローの第1作としては、「アイアンマン」の興行収入を超えるヒットになっているという期待作である。早速、公開翌日の土曜日に、IMAXシアターに足を運び「ドクター・ストレンジ」を鑑賞してきた。
ネタバレなしで、感想をお伝えするともに、久々にIMAXで映画を見たらかなりの迫力だったのでその辺りを詳細にレポートしたい。したいと思う。
IMAXシアターとは?
ドクターストレンジの話をする前に少しだけIMAXについて、ご紹介。
IMAXとは、
アイマックスシアターは、通常の映画館より大きく正方形に近いスクリーンを持ち、広い視野角により映画の中にいるような感覚を強めるために座席が急勾配に傾斜している。
映画を超える映像体験を実現するために、スクリーンの形状から座席の傾斜まで計算し尽くして劇場設計を行わなければいけないので、映画館を作る時から計画して導入される。全国でもIMAXデジタルシアターは29館とまだまだ少ない。
今回は、品川プリンスホテルにある「TジョイPRINCE品川」のIMAXシアターに行った。
ここは、2016年7月1日改装が完了してリニューアルオープンしたIMAXで、都内最大級のスクリーンのIMAXデジタルシアターで、その画面の迫力は無類である。
これまでに3D映画も何十本と観てきたが、ここ品川のIMAXのスクリーンは、座席に座って前を向くと、視界のすべてがスクリーンに覆われる。映像のすべてが自分の視界になり、映画館の壁など無駄な情報が一切入らない。あまりの違和感のなさに目から入った映画の世界の隅から隅まで脳に伝わるため、格段のリアリティを持った迫力の映像体験に没入できる。
欠点はといえば、その並外れた没入感とリアリティで、普通の現実ではありえない現実離れした映像を見続けていると、脳みそがオーバーフローするため、慣れるまで少し時間がかかる。簡単に言えば、結構、疲れる。目と脳が。
今回は特にスクリーンが近すぎたのかもしれない。もともと3Dにも特別強い方でもないので、久しぶりに3D酔いしてしまった。
しかし、このIMAXで鑑賞する映画として「ドクター・ストレンジ」はまさに最適であったと言える。
ニューヨーク、ロンドン、香港など世界の大都市という最高のロケーションで、次元を操るという卓越した能力を持つ主人公と悪役たちが空間を操り、画面中のあらゆるものが動き続けるバトルシーンの大迫力映像の世界にIMAXを介してまさに入り込むことができるのだ。
4DX・MX4D と IMAXの違いと面白さ
最近、普及が進んでいる4DX、MX4Dが、座席が動くアトラクション的な映画体験だとすれば、IMAXシアターは、映像世界へ入り込む映像体験である。
どちらも良い点があるので、どちらかが優れているというわけではない。方向性が違うというだけだ。
私の中では以下のように使い分けると良いのではないかと思う。
- IMAXは、ディズニーランドを歩くような映像美の世界に入り込みたいとき。
- 4DX・MX4Dは、ジェットコースターのようにアクション映画をアトラクションとして楽しみたいとき。
映画監督で例えれば、
- ティムバートンの映画は、IMAX
- マイケルベイの映画は、4DX
という感じだろうか。
今回の「ドクター・ストレンジ」はアクションも素晴らしいが、予告編で観られるように映像美が素晴らしいので、IMAXよりの映画だったかなとも思う。4DXでも十分楽しめる映画なので2回に分けてみてもいいくらいである。
ドクター・ストレンジの感想と今後の期待
それでは、今回のマーベルの最新作。アベンジャーズの新メンバー「ドクター・ストレンジ」については、予告編レベルの情報で、ネタバレなしで、感想をまとめる。
主人公のドクター・ストレンジを演じるのがベネディクト・カンバーバッチ。イギリスドラマの「SHERLOCK(シャーロック)』」で一躍、スターダムに躍り出た実力派の俳優。スティーブン・スピルバーグの「戦火の馬」に抜擢された時のスピルバーグは彼の演技力を「フェラーリ」のようだと例えて賞賛した。
ドクター・ストレンジは、高慢な天才神経外科医としてその手術の腕は周囲から賞賛されていたが、その態度や言動は批判もされていた。冒頭に彼の不注意から車が大破する事故が起こり、自慢の両手は前のように動かすことができなくなる。自分の存在意義であった天才的な手術の腕、そして、彼の信念であった人の命を救う術を失った彼は、絶望しながらも、最後に一縷の望みを持って、カトマンズの怪しい寺院を訪れる。
そして、そこで、次元を操る能力を持つ魔術師と出会う。
これまでのアベンジャーズシリーズの設定に比べると、かなりダークファンタジー感が強いので、正直、心配していた。
アベンジャーズシリーズの良いところは、マイティー・ソーを除けば、そのリアリティある設定だ。
アイアンマンはロボット工学、キャプテンアメリカは遺伝子操作など、結構、現実的な技術の延長線上にありそうな設定のヒーローたちが、正義感だけではなくエゴもあるリアルな人間として描かれているところが共感を持ちやすくしてくれていた。
実際、アイアンマンとキャプテンアメリカがアベンジャーズのヒーローの中では人気が高い。スパイダーマンが参戦するので、そこにスパイダーマンが追加される。
そこに来て、ドクター・ストレンジは、急に超能力という非現実的な要素を持ってきてる。さらに中年の天才外科医のリッチマンで、ちょっとアイアンマンのトニースタークとキャラかぶってる。果たして好きになれるだろうか。そんな心配をしながら映画館に足を運んだ。
杞憂だった。
いけ好かない性格の部分は、ストーリーの展開の速さで全く気にならず、しかも超能力の違和感については映像の説得力でクリアして、そんな能力があるのかと不思議と納得できた。ちょっと便利すぎるので、今後、他のアベンジャーズたちと協力するときに、オーバースペックな気がするのは心配している。
すでに続編も発表されており、次回はアベンジャーズとして、「マイティー・ソー」の最新作に2017年のうちに登場。さらに、2018年には、「アベンジャーズ」の最新作の予定もある。
彼の次元を操る能力が、他のアベンジャーズのヒーローたちとどう反応していくか楽しみである。
Penの最新特集号では、ドクター・ストレンジを始めとするマーベル特集号が発売されているので、マーベルの世界にどっぷり浸かりたい人はお勧めだ。
次は、5月上映予定のガーディアンオブギャラクシーの続編である。
前作のことは結構忘れてしまっているので、復習しておこう。
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