小学校の頃から現在まで私の心のNo.1漫画は「ジョジョの奇妙な冒険」
そのストーリー、画力は、30年を経た今でも進化し続けているし、初期の頃を読み返しても古さを感じない。ジョジョ25周年を記念したアニメ化プロジェクトが進み、第一部、第二部、第三部まで放映終了し、現在では、第四部が絶賛放映中である。
ファンとしてアニメ化は嬉しい限りではあるが、そのクオリティなどファンだからこそ思うところがあるのは世の常だ。
アニメを見れば見るほど自分の思うジョジョとのギャップに打ちひしがれることが多い。
そもそも声優の声に不満があることもあるが、ジョジョは特にそのセリフ回しに定評がある漫画だけに、自分の中でマンガを読んでいる感覚とアニメのキャラクターのセリフ回しとのギャップが大きいと気分が少し落ちてしまう。
これまでのアニメの中からで少し思いつくところは以下の通りです。
「そこに痺れる、憧れるぅうぅ」はもっと余韻や抑揚があるはずだ!
「君が泣くまで殴るのをやめない」は、もっと文節を区切るようなリズムで
「俺は人間をやめるぞぉ、ジョジョォォォォオ」は、人間から怪物へ変わるように!
「まーた、またやらせていただきましたぁん」のたぁんが聞こえねー
「チュミミィイィィん」はその音程じゃない!
「うんまぁあああい」はそんな言い方じゃない!
そんな私が愛してやまないジョジョの奇妙な冒険。
不満ながらもアニメにようやく慣れ始めた頃、急に前触れもなくニュースが舞い込んできた。
ジョジョの奇妙な冒険、実写映画化!
本来ファンなら嬉しくてたまらない情報である。
しかし、そうではない。まず、漫画を実写になどして欲しくないのである。
ドラゴンボール、北斗の拳、テラフォーマーズ、進撃の巨人。。。。
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
2017年夏公開
監督:三池崇史
この時点で、漫画好きで映画好きなら、絶望する。
テラフォーマーの実写映画の悪夢を思う浮かべるだろう。
三池崇史監督は決して嫌いではなかったが、近年の映画は目に余るほどダサくて駄作だ。
昔はいい映画もあったはずだと、思い直して、wiki pediaを見てみたが、やっぱりこの人駄作多いですね。
面白かったと思えるのはクローズくらいで、後のラインナップを見てもひどいものばかりで驚いた。
土竜の唄は劇場に見に行ったが、決して続編ができるほど面白い内容だったとは思えない
「ジョジョ-」は和洋織り交ぜた独特の世界観と、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の表現技術の難しさから、これまで実写化はされなかった。5年前から約2年がかりで原作者の荒木飛呂彦氏を口説き落とした平野隆プロデューサーは、「三池監督は特殊な世界観を表現できる希有(けう)な監督。荒木先生からも『三池さんなら』と言っていただけた」と説明した。
荒木飛呂彦先生!
映画好きなのに、三池さんでなぜ、OKしてしまったのだろうか。。。
ジョジョ第四部映画キャスト
発表されて散々がっかりしているだろうから今更言及はしないが、ジョジョファンを無視した配役である。主人公に中途半端な薄いイケメン?月9俳優などを起用されるとイライラするのは間違いないだろ。
億泰なんて絶対違う。
誰にこの映画を観せたくてこのキャスティングにしたかは、おそらく女性だろう。しかも、ジョジョファンではない女子。
しかしまずは良い作品をすくるというのを第一の目的にしてほしいものである。
いや、もういうまい。
そろそろ、絶望をやめて、希望に目を向けて行こう。
ジョジョ実写化に希望はあるのか?
映画の製作費、平野隆プロデューサーの能力は?
前述のプロデューサー平野隆氏の資金集めがどれほど進んでいるのかわからないが、今回のキャストを見た限りでは、テラフォーマーズに比べて弱くなっている。それが資金が集まらなかったせいなのか、キャストではなく映画製作自体に金をかけるためなのか、どちらかによってだいぶ異なる。
平野隆氏の近年のプロデュース作を見ると意外といい映画を製作している。
- 娚の一生(2015年、廣木隆一監督)
- 図書館戦争 -THE LAST MISSION-(2015年、佐藤信介監督)
- 劇場版 MOZU(2015年、羽住英一郎監督)
- エヴェレスト 神々の山嶺(2016年、平山秀幸監督)
- 64-ロクヨン-(2016年、瀬々敬久監督)
これだけの能力あるなら、監督も他の人を連れてこれそうなのになぜと疑問は募るが、発表されてしまったので仕方ないだろう。
この経歴とジョジョという稀有なコンテンツのパワーを考えれば、かなりの予算が集まってもおかしくない。
この予算とキャストのギャップを見ると映画の製作に使えるお金は潤沢にありそうである。映画そのもののクオリティに、絵の力を作るためにお金を使ってくれればいいものができるかもしれない。
しかし、三池崇史はスペインで映画を撮る
ここで信じられないのだが、潤沢に集まった予算を三池崇史は間違った方法で使おうとしている。
映画のロケ地をスペインにするというのだ。
ジョジョの第四部は、日本の仙台が舞台で主人公たちの多くは学生である。その舞台として雰囲気が会うのはスペインだ!ということで撮影場所に選んだというのだ。
もう、何も言いたくない。
東宝・ワーナーのタッグチームの本気度が出せれば、もしかして。
映画配給会社の2社がタッグするロードショーとなっていることも注目だが、東宝とワーナーの両方の映画館の全てで上映することが可能ならば相当なヒット作が狙えるだろう。
名作ができれば、配給館が多ければ多いほど興行収入は上がるだろうが、現在のところ、日本中の頭の上には「?」が並んでいる。
三池崇史の最後の作品になるか?否。
この予算でスペインでわざわざ撮影をして、キャストもそこそこで面白くない映画が出来上がったら、三池崇史は今後映画の仕事が入ってくるのだろうか?
答えは、否。
テラフォーマーズの結果が出ているにもかかわらず、日本で、漫画界でも、最も重要で貴重なコンテンツであるジョジョの実写化の仕事が入ってきているのが現実である。
日本の映画業界に絶望している。
ジョジョ実写化の絶望と希望まとめ
絶望ポイント
監督:三池崇史
キャスト:ジョジョファン以外を狙おうと欲をかいた薄味のキャスト
ロケ地:スペイン。(無駄遣いに終わりそうだ)
日本の映画界:三池崇史以外にジョジョの実写化を依頼できる人がいない。
製作期間:まだ撮影していないのか?来年7月配給で。
タイトル:第1章と次に続けていこうと企んでいる。
希望ポイント
小林隆のプロデュース力。(監督・キャストで失敗か?)
小林隆の資金集め能力。(スペインでロケできるくらいには集めている。無駄遣いされてそうだ)
東宝・ワーナーの協同配給 (上映館が多くても、コンテンツがひどければ意味がない)
荒木飛呂彦先生がOKした事実
今のところ、三池崇史にできると思えないのだが、
近年の漫画実写化では割と成功している映画DEATH NOTEくらいを目指して、せめて、映画GUNTSくらいには、ジョジョの実写化をまとめてほしいと願ってやまない。
結局、観に行きたくないけど、観ざるを得ないという最も苦しい立場にいるのが、日本中のジョジョファンであることは、間違いない。
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