日本人にとってボードゲームといえば、「人生ゲーム」
子供たちが正月にコタツで楽しむ光景は微笑ましいものだ。
それ以外のボードゲームで好きなものは?と聞いても、なかなか思いつくものはないのではないだろうか。
ちょっとボードゲーム好きの人なら「モノポリー」が出てくるだろう。
この日本の定番ボードゲーム以外にも、世界には大人向けボードゲームがたくさんあるのをご存知だろうか?
定番中の定番。子供たちは就職や結婚などの人生イベントを疑似体験できるのが魅力だろう。
モノポリーはちょっと大人向けのボードゲーム。
題名のモノポリーが「独占」という意味で、ゲームを通してまさに不動産王になってアメリカ中の都市を買い占めることが目的で、お金が飛び交って面白い。
テレビゲーム好きの人なら、「桃鉄」「いたスト」をイメージしてくれればわかりやすい。
ボードゲームの魅力が、いま、見直されている
一方、海外では、ボードゲームは大人も楽しむものとして、毎年500以上のタイトルが開発・販売されているほど。ボードゲームの本場、ドイツやアメリカでは「家族や友人とのつながりを深める娯楽」として愛されている。
日本でも東日本大震災以降、「人とのつながり」を大切にしたいという思いが強まり、コミュニケーションツールとして徐々にボードゲームに注目が集まってきている。
電気がなくても遊べるし、ゲームを通して「人と人とのコミュニケーション」を楽しめるボードゲームの最大は、スマホのゲームや、テレビゲームよりも知的好奇心や濃密な時間を提供してくれる。
一緒にボードゲームを遊ぶと、その人の以外な面が見れたり、ちょっとずるい面なんかもでてきたり、人間味を感じることができるのもボードゲームの大きな魅力だ。
ボードゲーム専門店すごろくや(高円寺)はオススメ。
世界中のボードゲームを揃えていて、難しいゲームも丁寧に教えてくれたり、その場でちょっと遊んでから購入を検討できる。
海外の大人向けのボードゲームも数多く揃えられている。
中世ヨーロッパが舞台の「ドミニオン」、開拓者として無人島を繁栄させる「カタンの開拓者たち」など、大人ならではのコミュニケーションや交渉などもしながら楽しめるものなど。
そんな大人向けボードゲームの中でも面白く、珍しい協力型ボードゲーム「パンデミック」を紹介する。
気分はウォーキングデッド「パンデミック」
まず、パッケージ写真(上画像)が普通のボードゲームと違う。海外ドラマ広告みたいである。
パンデミックの舞台は現代。プレイヤーたちの目的は、世界中に氾濫してしまった4種類の病原ウィルスの拡散を防ぎながら、治療薬を開発して世界を人類を救うこと。
人類を救うため、生き残るためにみんなで協力して進めるボードゲーム。
まさに病院ものや世界の破滅を描いた海外ドラマの主人公の気分を味わえるのが、この「パンデミック」魅力だ。
そして、まず、対戦型のボードゲームと違い、負けず嫌いたちとの殺伐とした雰囲気になることも少ないことがいい。
では、この魅力的な協力型ボードゲーム「パンデミック」の遊び方を紹介していこう。
パンデミックの遊び方
プレイヤーは2〜4人。1回のプレイ時間は1時間くらい。
ボードゲームの盤面は、世界地図。世界中の大きな都市がコマになっている。
プレイヤーのスタート地点は、アメリカのアトランタ。
そう、アメリカ疾病予防管理センターCDCのある街からスタートする。
ウォーキングデッドのシーズン1で、主人公たちはアトランタに向かい、大量のゾンビたちに追われ、逃げ込む先として、このCDCを訪れてシーズン1は終わる。
プレイヤーはそれぞれ別々の職種に
科学者、研究員、作戦エキスパート、衛生兵、通信指令員など。(ヴァージョンによって増えている)
それぞれの能力が異なり、メンバーが変わると攻略方法も変わる多様性が生まれる。
感染していく世界
ボードゲームの進行に合わせてウィルスの感染が広がっていく。
盤上には4色の◼︎ブロックがウィルスとして積み上がっていくサンチアゴ、リマは2個。
そして、奥のボゴダは3個。この3個の状況は感染度マックスである。
プレイヤーの行動によって、感染度が一気に広がってしまったり、逆に4種類のウィルスそれぞれに対する治療薬を開発できる。
世界中に感染が広がる(パンデミック)前に、4種類の治療薬を開発すればプレイヤーたちの勝利である。
このボードゲーム、淡々とした知的なゲームかと思って油断していると、このウィルス感染の進行スピードが加速度的に早くてかなりドキドキする。
この感染度マックスのキンシャサ。
ゲーム中で、さらに1つのウィルスが増える展開になってしまうと、
キンシャサに隣接する3つの都市に、ウィルスが拡散してしまう。
さらに終盤は恐ろしいことに。
終盤はさらにこれが加速度をます。
パルツーム、キンシャサ、カイロの3つの都市がすでに感染度MAX。
ここでパルツームに感染が広がる。
キンシャサ、カイロはすでにマックスなので、さらに拡散。
一気にウィルスが拡散!
世界滅亡のスピードは加速していく。ここからは、1手でも間違えれば世界は滅亡する緊張感に包まれる。
この状況になってもみんなで協力して拡散を防ぎ、治療薬を開発するのだ。
終盤は、盤面状はウィルスだらけ。
ここでも踏ん張ってみんなで協力して拡散を防ぎ、治療薬を開発を目指す。
感染が広がりきるまでに4種類の治療薬が完成したとき、世界は救われる。
まとめ
- 海外では、ボードゲームは大人にも人気
- 日本でもボードゲームは注目され始めている。
- コミュニケーションを楽しめる大人のボードゲームは年間500以上発売される。
- そのなかでもオススメなのが協力型ボードゲーム「パンデミック」
- 海外ドラマ気分を1時間みんなで味わえる
みんなでコードネームをつけて呼び合いながらプレイするのが面白い。
「ジャック、北京へ飛べ」
「ステーシー、研究を進めろ」
などと友達や家族と言い合いながら、お酒を片手に、海外ドラマ気分を味わって過ごすのはいかがだろうか。
ウィルスが勝つか、プレイヤーたちが勝つか。ハラハラドキドキの協力型ボードゲーム「パンデミック」
最近は、シリーズがいくつも増えていて、なかにはまさに海外ドラマのように前回のプレイ内容を引き継いでいくものなどもあるらしい。
人生ゲーム・モノポリーも面白いけどね。
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