ブラジル側のイグアスの滝を楽しんだ私は、そのままアルゼンチンの国境へ。
公園からバスターミナルまでたどり着いた後は、アルゼンチンへ向かうバスを探す。
ポルトガル語がわからないので周りの人にプエルトイグアス?と聞けば教えてくれる。
しばらく待つとバスが来たので乗り込み、アルゼンチンへ。
30日間世界一周8都市目の街は、アルゼンチンのプエルト・イグアスだ。
ブラジル・アルゼンチン国境でバスを降りる。
バスは国境を通過するが、出入国審査を受ける場合は、降りる必要がある。
私はトラベラーなので降りて審査を受けるが、国境沿いの人は免除されるのだろう。他に降りる人はいなかった。乗っていたバスは私が降りるとアルゼンチンへと走り去った。
夕方の寂しい時間に一人ぽっちで出国審査を受けることになる。
コンクリートの平屋の事務所は割とこじんまりしていて人気もなかったが、スムーズに出国手続きを終えて、早速、アルゼンチンへ。
が、バスがいないので次のバスを20分ほど待つことに。
すると、さっきまでいなかったはずの一般人の人がバス停にやってきた。アルゼンチン人のおじさんだった。徒歩で国境まで来たのだろうか?それとも出入国管理局の人だろうか。
おじさんは東洋人のトラベラーが珍しいのか、陽気に話しかけてくる。
お前は中国人か?日本人です。昨日はブラジルに負けたな。ここでもサッカーの話だ。
あとは何を話したか覚えていないが、アルゼンチンの人も陽気だなと感じているとバスが来た。
路線バスに乗り込み、いよいよアルゼンチンに突入。4カ国目8都市目となる。
プエルト・イグアスの空
バスの車窓からの風景は僕の中にあったアルゼンチンのイメージとあまり差がなかった。
草原と空とどこかくすんだ大地。バスの車窓から見る風景は、いつか見た映画のワンシーンを切り取っているようだった。だからと言って自分が映画の主人公ほどの使命を持っているわけではない。大人の優雅な休日を過ごしているだけだ。世界一周をしても何も変わるわけがない。でも、それがいい。変わりたくもない。
バスは20分ほど走り、プエルト・イグアスのバスターミナルへ到着する。ブラジルのフォト・ド・イグアスは地方都市のようなイメージだったが、プエルト・イグアスは地方そのものといった光景だった。
バスターミナルから歩いて予約していたホテルへと歩いて向かう。途中、女の子からタバコをせびられた。自分で吸うのか、誰かにあげるためのかはわからないが、タバコミュニケーションを大事にして一本譲る事にした。しばらく歩くと宿にたどり着いた。開放的な宿だった。
昼間からのんびりタバコを燻らせていたい。
アルゼンチン側のイグアスの滝
一泊したのち、アルゼンチン側のイグアスの滝へ。イグアス国立公園まで。
アルゼンチン側の公園は広大でかなり歩き回れる。そして向かう先は一つ。
イグアスの滝の連なっている中心にある滝壺の真上だ。
「悪魔の喉笛」
結論から言えば、本当に真上まで橋がかかっている。そこから滝壺を見下ろすことができる。
はっきり言ってなかなかの怖さである。迫力も凄い。
下を流れる川の早さにもビビる。
そして、いよいよ滝壺を覗き込むと。
もうこんな感じであった。
乾期でこの水量だ。雨期にはどうなってしまうのか。
しかし、雨期の雨の中見るよりは、晴れた空の下見る方が良い気もするので結果としては大満足である。
ちなみに私が行ったのは6月である。
そして、アルゼンチン側のイグアスの滝のもう一つの楽しみ方は、ラフティングである。
滝の下まで降りて、ボートに乗り込み滝壺の真下まで。滝の水でびしょびしょになるところまで近づくので迫力は相当のものである。
ボートも乗客サービスとして、滝を見た後は結構なスピードで走ってくれてびしょ濡れの服が涼しい。しかし、寒い時期だとやばそうだ。
アルゼンチン側のイグアスの滝の見せ場は、2つ
悪魔の喉笛
ラフティング
あとは、大自然を感じられる散歩を十分に楽しんで、ホテルへ戻った。
そのまま荷物を持ってブラジルへととんぼ帰り。
帰りはタクシーで国境を超えた。するとタクシーの運転手が入国審査のゲートを通過してくれるのでかなり楽ちん。フォト・ド・イグアス空港まで直行できる。
リオ・デ・ジャネイロには夕方ごろには到着した。
1泊2日のアルゼンチン旅行だった。
いつか見た映画は、モーターサイクル・ダイヤリーズだった。
チェ・ゲバラが革命に身を投じる前までの半生を描いたロードムービーだ。
これといった事件が起こるわけではないのだが、見ていて飽きない映画だ。若い頃から南米をバイク一台で一周していく中でチェ・ゲバラが成長していくのだ。
正直、真実や信念などが対立を生むので彼の革命に両手を上げて賛同はしないが、革命前までのストーリーなので映画としてはオススメである。
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