漫画は、いまや大人の嗜みであろう。ゆるいクオリティオブライフをモットーにしている本ブログだからこそ、漫画についても語らねばならない。
週刊少年ジャンプ黄金期を経験した団塊ジュニア世代の私が、ジャンプマンガのオールタイムベスト100を作った。週刊少年ジャンプの創刊時から、2016年現在連載中のマンガまで全ての中から選りすぐりのベスト100に絞り込む作業は非常に楽しくも辛くもあった。ワンピース、ドラゴンボールなどの王道漫画はもちろん、タイトルが出そうで出ない忘れかけていた懐かしの隠れた名作漫画を思い出すきっかけにもなった。同世代には再読のリストとして、現役ジャンプ世代にも過去の名作を知る機会になれば。
週刊少年ジャンプ 歴代オールタイムベスト100
アクション、スポ根、学園・ラブコメ、ギャグなどカテゴリー別にピックアップしている。それぞれ明確なランキングではなく、最高に面白かった、面白い漫画を100本を年代順に紹介する。※カテゴリ分類に異論がある方はご意見頂いければ。
アクション・バトル漫画
ジャンプの王道。キン肉マンから始まるアクション・バトル漫画からは18タイトル。この辺りはほぼみんなが知っている大好きな漫画たち。まずは名刺代わりに珠玉の漫画たちをどうぞ。
キン肉マン 1979
ウイングマン 1983
まだkindle化されてないですね。DEATH NOTEならぬドリムノートと美少女を拾った主人公の広野健太。書いたものは現実に具現化されるドリムノートに自分の憧れのヒーロー「ウイングマン」を書いたことがきっかけで自らがヒーローになり、異次元の怪人たちと戦うヒーローバトル漫画。アニメ化もされた名作。
北斗の拳 1983
メディアミックスすればヒットする北斗の拳。パチンコ、パチスロ、タイピング練習ソフト。全てアタタタタのリズムで楽しくなる。テレビゲームはあまり面白くなかったか。ラオウを倒すまでは覚えているが、修羅の国に行ってからはうろ覚えの人が多い。ラオウの息子を知っていますか?
銀牙 流れ星-銀- 1983
ドラゴンボール 1984
魁!男塾 1985
聖闘士星矢 1986
ジョジョの奇妙な冒険 1987
ゴッドサイダー 1987
幽遊白書 1990
NINKU -忍空- 1993
ONE PIECE 1997
HUNTER×HUNTER 1998
シャーマンキング 1998
NARUTO -ナルト- 1999
BLEACH 2001
トリコ 2008
僕のヒーローアカデミア 2014
最近アニメ化もされた今ジャンプで最も勢いのある話。どこか抜けている主人公が知恵と勇気でヒーローへと成長していくストーリーは王道でいかにも面白い。
スポーツ漫画
侍ジャイアンツ 1971
アストロ球団 1972
超人たちの野球漫画。1試合完全燃焼の熱血が売りで、5年間の連載の中でたった3試合しかしていない。
プレイボール 1973
サーキットの狼 1975
リングにかけろ 1977
キャプテン翼 1981
よろしくメカドック 1982
氣志團の挨拶。「よろしくメカドック、わんわん」の元になった漫画。車のカスタムについて興味を持つきっかけになる漫画である。
空のキャンパス 1986
なかなかマイナーな体操をテーマにしたスポーツ漫画。今、また日本の体操が復活しそうで、今年のリオ五輪は楽しみである。それまでに読み返したかったが残念ながらkindle版がない。
県立海空高校野球部山下たろーくん 1986
これ頃熱血スポ根野球漫画の王道。あまりにも泥臭すぎる精神だが、キャプテンに通じる特訓はあつい。
THE MOMOTAROH 1987
桃太郎の覆面レスラーが主人公のプロレスギャグ漫画。牛若丸だの弁慶だの昔話モチーフのキャラクターたちとバトルするが、割と脱力系のギャグ漫画がメイン。
神様はサウスポー 1988
SLAM DUNK 1990
「安西先生、バスケがしたいです。」
という英語の授業に出そうな簡単な日本語の文章を皆の記憶に植え付けるほど感動する文章に変えた恐ろしい漫画である。連載開始の頃からは考えられないほど、感動させてくれる。特に最後の山王戦の最後の最後、桜木花道の恋のライバルかつバスケのライバル、自己中男・流川楓が桜木花道にパスをするシーンは震える。この1話だけはセリフも一言しかない。「左手は添えるだけ」漫画という表現手法の可能性をさらに感じさせてくれる名作中の名作。
みどりのマキバオー 1994
テニスの王子様 1999
アイシールド21 2002
黒子のバスケ 2009
ハイキュー!! 2012
おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?
現代モノ漫画
男一匹ガキ大将 1968
無法松の一生 1969
小説が原作の漫画なのだが、現在は古本も手に入らないので、名作映画をご紹介。昔は、映画が漫画になる時代だったが、今は、漫画が映画になる時代だ。文化として漫画が強くなってきていることを実感する。
包丁人味平 1973
ドーベルマン刑事 1975
CAT’S EYE 1981
ブラック・エンジェルス 1981
シティーハンター 1985
アカテン教師梨本小鉄 1986
ギャンプル常勝無敗の生まれながらの勝負師・小鉄が母校に代用教員として赴任。その型破りな指導法に反発していた生徒たちとの交流を描いている。設定の妙が面白かった漫画。
ろくでなしBLUES 1988
BØY -ボーイ- 1992
ROOKIES 1998
SF・ファンタジー漫画
悪魔くん復活 千年王国 1970
貸本漫画時代の悪魔くんを完結させるべく週刊少年ジャンプで連載し、十二使徒が全て揃って革命を目指すお話。面白そうである。
マジンガーZ 1972
アニメやおもちゃで人気がありすぎて終わったという伝説の名作。
コブラ 1978
バオー来訪者 1984
BASTARD!! 1988
CYBERブルー 1988
北斗の拳の後に満を持して原哲夫が世に出したSF漫画。人類は、宇宙に飛び出し様々な植民惑星に住む未来。その中で最も地球から遠く荒廃した惑星ティノスを舞台にサイボーグになったブルーが世界を救う。という超大すぎるSFで少し読者を置いてけぼりにしている。
ザ・グリーンアイズ 1989
淘汰完了だぜ。
DRAGON QUEST-ダイの大冒険- 1989
アウターゾーン 1991
レベルE 1995
歴史モノ漫画
はだしのゲン 1973
天地を喰らう 1983
花の慶次―雲のかなたに― 1990
てんぎゃん 南方熊楠伝 1990
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 1994
封神演義 1996
文系バトル漫画
遊☆戯☆王 1996
ヒカルの碁 1999
DEATH NOTE 2004
バクマン。 2008
食戟のソーマ 2012
ミスター味っ子が料理学校へ入る話。
学園モノ・ラブコメ漫画
ハレンチ学園 1968
学園モノというジャンルを作ったのはハレンチ学園なのではないだろうか。まさにハレンチな性的描写で、当時の時代背景では過激だったため、大論争を巻き起こした。学園内は奇人・変人のオンパレードで、今思えば「うる星やつら」の原型となったのだろう。高橋留美子も大きな影響を受けた漫画に上げている。
きまぐれオレンジロード 1984
ジャンプ黄金期では異質のふわふわした恋愛漫画。実は心優しいヤンキー鮎川まどかと活発なヒカルとの三角関係でふわふわする主人公。ヒロインの鮎川まどかは当時の人気アイドル中森明菜がモデルなのだろうか。
まじかる☆タルるートくん 1988
電影少女 1989
地獄先生ぬ~べ~ 1993
地獄先生ぬ〜べ〜 1 地獄先生ぬ~べ~ (ジャンプコミックスDIGITAL)[Kindle版]
I’s アイズ 1997
いちご100% 2002
暗殺教室 2012
マッハ20で飛行する謎の生物「殺せんせー」の希望で、落ちこぼれ生徒たちのクラスの担任となり、その生徒たちには自衛隊が暗殺を依頼するというなかなか難しい設定の漫画。しかし、暗殺という緊張感のある状態と「殺せんせー」の緩和の構図でわかりやすく笑える作品。
ギャグ漫画
ど根性ガエル 1970
東大一直線 1976
おぼっちゃまくん、ゴーマニズム宣言などのヒット作を持つ小林よしのり先生のデビュー作はゴリゴリのギャグ漫画。だが、やはりこの頃から学歴社会を揶揄しており、社会派の片鱗を感じる。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 1976
すすめ!パイレーツ 1977
江口寿史といえばイラストレーターと思っている人が多いかもしれないが、列記とした漫画家。野球チーム「千葉パイレーツ」を中心にした不条理ギャグ漫画。
笑いどころとしては、野球ネタよりも際どいまでの他作品のパロディで、『巨人の星』、『ウルトラマン』シリーズ、『銀河鉄道999』をはじめ、「ヴェニスに死す」やカフカの「変身」などの文芸作品に至る様々な有名作品が、それこそ今行なえば著作権侵害になるレベルで、ネタとして用いられている。
Dr.スランプ 1980
ストップ‼︎ひばりくん! 1981
女性にしか見えない男の子「ひばりくん」が主人公のギャグ漫画。笑の構図としては、女の子が男の子だという勘違いがベースになっている。
ハイスクール!奇面組 1982
シェイプアップ乱 1983
ついでにとんちんかん 1985
燃える!お兄さん 1987
ジャングルの王者ターちゃん♥ 1988
CYBORGじいちゃんG 1989
珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち- 1990
とっても!ラッキーマン 1993
王様はロバ はったり帝国の逆襲 1994
ジャンプギャグ漫画大賞の受賞した時に、自分の名前や連絡先を書き忘れていたという自らの人生でギャグを演出するなにわ小吉先生のギャグ漫画。当時のジャンプの紙面で作者を探していることを告げる受賞作品発表はなかなかの事件だった。
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1995
幕張 1996
世紀末リーダー伝たけし! 1997
ピューと吹くジャガー 2000
ボボボーボ・ボーボボ 2001
銀魂 2004
斉木楠男のψ難 2012
磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 2013
番外編漫画
こちらジャンプ放送局
ジャンプの巻末数ページの読者投稿コーナーをまとめた単行本。のちに桃太郎電鉄を世に出したさくまあきらなどが編集していた。時代性を存分に反映している読者投稿は歴史的文献の価値があるように思う。
ファミコン神拳
ジャンプのメディアミックスコンテンツの走り。ファミコン神拳は伝説のコーダーだった。どこよりも早く、ファミコンの裏技をレポートしていた。のちのドラゴンクエストの生みの親・堀井雄二が編集していた。ドラゴンクエスト1が発表されたのもまさに週刊少年ジャンプ。見開きのカラーページにアレフガルドの地図、そして、鳥山明がデザインしたモンスターが所狭しと並んでいた記事を見て小学3年生だった私は、驚くほど興奮していたことを思いだす。
その最新刊がなんと今年出版されている。当時のファミコンの裏技(秘儀)をそのまま掲載して振り返るという内容だ。
以上、週間少年ジャンプ連載漫画全てからの歴代ベスト100である。
異論ももちろんあると思うが、新旧の名作漫画をこうして並べてみるとジャンプの深さを感じることができた。長文を読んでいただいた方は非常にありがたい。
私も再発見として読み直したい、あらためて読みたい漫画をたくさん見つけることができた。長期休暇の大人のたしなみとして、全巻セットの大人買いをオススメする。
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