最近はリュック一つで世界一周する若者が多くなった気がする。
ちょっと検索すると世界一周ブログが山ほどあるし、instagramなどのSNSには世界中いたるところの写真が投稿される。
そう、いまどき世界一周は全然すごくない。
こんな素敵な時代の恩恵にあずからないともったいない!というわけで、大人のために世界一周旅行をオススメしたい。
世界一周が冒険だったのは、一昔前まで。
世界はアマゾンやエジプト、秘密のベールに包まれた旅行先に溢れていた。
しかし、今はどうだろう。
深夜特急の時代と比べたら、今の時代の世界一周は驚くほど簡単だ。
LCC網が張り巡らされ、ネットで宿も世界各地のグルメ情報もすぐに手にはいる。
海外旅行はもはや伊豆や熱海に行くくらいの労力で、スマホ片手にサクッと予約できる。
航空券、ホテル、現地ツアーなどもすべてネット検索で一発。
英語すら必要ない。
私も3年ほど前、転職の合間の30日間で、世界一周した。
30代後半に入ってからの事で、まったく若くないが、まさにゆっくりした時間を過ごすために旅に出た。
ANAの世界一周航空券を購入して、日本にいる間にルートを自分で決めることができる。
日本→ハワイ→ラスベガス→ペルー→ブラジル→アルゼンチン→ブラジル→ポルトガル→スペイン→エジプト→タイ→日本
8カ国12都市を30日間。
本当にぐるっと世界一周しただけだが、快適で何の苦労もない旅行だった。
バックパッカーのたまるホステル・ドミトリーは避け、普通にビジネスホテルに泊まった。日本を離れて日本人と連れ立っても意味がないし、若者のノリに巻き込まれるのを警戒もしていた。ペルーだけはまともなホテルがなく、ホステルのような場所に泊まったが、個室だったし、年齢層が高い大人客が多く快適な時間を過ごすことができた。
世界一周する若者たちの印象
私も旅の途中で多くの日本人バックパッカーの若者たちとすれ違った。
もちろん私の偏見だが、彼らの多くは世界一周を通して、特別な何かを成し遂げた達成感を味わおうと必死になっているように見えた。彼らのブログやインスタグラムを通して感じるあの肩に力が入っている感じだ。
そして、日本人同士でつるんで観光して集団で記念撮影するのだ。
いま思い出したが、彼らに感じたのは、そう、高橋歩のような空気感だ。
本屋の一角に並ぶ外人の子供と厨二病のような言葉が表紙になっている本をよく出していた。
自由な人生を目指しつつ、やたら人とのつながりを持とうとする不自由な矛盾を抱えている。
自分は特別な人間であることを証明する手段として世界一周をしている。
旅行は遊びだ。
遊んでいるだけで大した成長するわけがない。
世界一周から日本に帰ってきたとき、自分が何も変わっていないことに気がつくだろう。
帰国後の小ネタには困らないだろうけど。
世界一周で日本人でつるむよりも、オーストラリアにでもワーホリに行って、知らない土地で自立した生活を作る方が経験値はたまりそうだ。もしくは、ぜひ、この停滞した日本で腹を据えて理想に燃えて起業するなり、企業戦士として働いてほしい。
もちろん、そんな目的もないから、世界一周に行くしかないのだろうが、是非、イージーで楽しいだけの世界一周などではなく、自分の力を生かせる何かを見つけて自己確立を目指してほしい。
しかし、そもそも特別になりたい人間が多すぎて辟易する。
人間誰も特別だし、特別じゃない。でよくないだろうか。
シールズとかILMとか日本赤軍とか「我々こそが特別である」思想が発端だろう。
とにかくそういう不毛な争いはもうやめる時期だ。
大人の楽しみとして世界一周を
というわけで、世界一周を最もおすすめしたいのは、自分探しなど必要のない自立した30代、40代の大人たちだ。
仕事もひとしきりやりきった大人たちが、疲れた頭と体をリフレッシュするために自分の好きな国や行ってみたかった場所を巡る楽しみを目的にした旅行に出かけるのだ。
オススメのタイミングは転職のはざま。
有休消化に加えて、新しい会社で働き始める時期を調整して、30日くらいの長い休みを作ろう。
※起業するとかもあり。
転職したらまた1年くらいは新しい環境で必死に働くのだから、30日くらい休んでもバチは当たらない。
優雅に楽しんでほしい。
世界一周に使えるサイト・アプリ
世界一周ではもちろんネットを使おう。ホテルやスタバなど海外にはwifiが使える場所がごまんとある。国から国へ都市から都市へ移動する前に、次の場所での飛行機、ホテル、現地ツアーなどを予約しながら進んでいける。
日本を出るときは、最初の都市への片道の航空券だけ持って出かければ良い。
航空券予約サイト
1.最初にまとめて世界一周予約する
最初から世界一周することを決めたら、世界一周航空券が楽だし、割安だ。
この場面で自分の好きな都市を選んで世界一周ルートを作るだけ。
最低金額358,900円〜(燃料サーチャージ、空港税等別)で自分だけの旅程を作ることができる。
スター アライアンス加盟航空会社が乗り入れている192カ国、1,300以上もの空港を目的地として利用可能だ。
フライト回数と合計マイル数で基本料金が変動する。また、最初に決めたフライト日時も旅行の途中で変更することができる。気にいった都市では予定より長くのんびり過ごすこともできる。
移動の度に予約する場合
もっと自由に流動的な旅行をするなら、格安航空券を色々な旅行会社・サイトとまとめて検索するSky Scannerが便利だ。LCCも検索されるので、本当に最も最安の航空券を見つけることができる。
東南アジアを一周したときは、Sky Scannerを使用して、旅をしながら次の目的地を決めた。東南アジア圏内はLCCが普及しているので、こちらの方が使いやすかった。
また、世界一周航空券と組み合わせて使用するのも良い。
リオから、イグアスの滝のあるプエルトイグアスまでは、Skyscannerで往復航空券を購入した。
世界一周航空券に組み込むより、安くなるケースもあるし、何より急に思い立っていくことにしたからだ。
ホテル予約
ホテル予約は特別書くことない。日本国内のホテルの予約と変わらない。ホテルサイトで検索して、安くて良さそうなものをネット予約するだけだ。
都市によっては、エクスペディアよりアゴダの方が件数が多かったり、逆だったりするので二つを駆使すると良いホテルが見つかるだろう。
現地ツアー
現地ツアーもネットで探せる。現地の商店街とかで探しても良いが、値段の目安がわからないので、現地ツアーサイトは使えるだろう。
もちろん、自分でバスやタクシーでアレンジして向かっても良いが、結構面倒なケースも多い。
ベトナムでハロン湾にバスで行ったときは非常に不快であった。やはり無理はするものではない。
まとめ
ジュール・ベルヌの時代は80日間世界一周だったが、
今は、格安の飛行機であっという間に国から国へ移動できる。
30日世界一周で仕事の疲れをスッキリリフレッシュしてほしい。
自分探しの若者ではなく、落ち着いている大人こそ、優雅に世界一周を楽しむ時代である。
安心してください。
世界一周したくらいで、人生は変わりません。
しかし、この本に出てくるような人たちは、ウユニ塩湖で見る夕日も、自宅の窓から見る夕日も同じように美しいという感性はないのだろうか。この本は読まなくていいです。
この本の方が面白そうである。読んでみよう。
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こんにちは、世界一周でこちらのブログにたどり着きました。
>もちろん私の偏見だが、彼らの多くは世界一周を通して、特別な何かを成し遂げた
>達成感を味わおうと必死になっているように見えた。彼らのブログやインスタグラム
>を通して感じるあの肩に力が入っている感じだ。そして、日本人同士でつるんで観光
>して集団で記念撮影するのだ。
全くもってその通りだと思います。
私は会社を早期退職してから、南米へ13回ほど行って来ましたが、いつも日本人グル
ープを見てそのように感じていました。
ボリビアのサンタクルスでは、若い男女4人が大きな声で話しながら私に近づいて来て
郵便局はどこにあるかと聞いてきました、知らなかったのでボリビア人に聞いて教えて
あげましたが、ありがとうも言わず去って行きました。
ガラパゴス諸島では、いきなり友達にでも話すような日本人の若者グループが声をかけて
きたのですが、丁度ペルー人の連れと一緒に話をしていたので、そままま行ってしまいま
した。
いつも旅に出て思うのですが、日本の若者は、最初は一人で旅を続けているようですが
日本人宿やバス等で知り合うと、その後しばらくはつるんで行動している姿をよく見かけ
ます、これでは何のために遠い異国の地にきているのか( ^ω^)・・・
又せっかくきているのだから現地の人や外人のバックパッカーと行動を共にすれば、現地
の情報や語学がたくさん得られると思うのですが。
来年の1月に、3度目のスターアライアンスの航空券を利用して世界一周旅行に出かける
予定です、今回は初のアフリカを組み入れました。
長々と書き込みました、日本のパッパッカーのみなさんは、できるだけ現地の人や外国人
の旅行者と行動を共にしましょう。
ありがとうございました。