リビングに置きたい家具No.1との呼び声も高いイサム・ノグチのコーヒーテーブル。いつか、リビングに置きたいと思っているが、不朽の名作だけに、とてもお高い。ちょっと調べてみると一番人気の脚がウォールナット材のものは、なんと、¥320,760
イサムノグチ コーヒーテーブル正規品(hhstyle.com)
しかし、美しいデザインである。1947年に誕生してから、今なお愛される商品ゆえのこの値段だから致し方ない。いつか、私は手に入れることができるのだろうか?
そのころには、年相応に落ち着いて、イサム・ノグチの名に負けぬほど品行方正のロマンスグレーになっているだろう。いや、例え身分不相応だとしても、なるべく早く、できれば安く手に入れたい。
そんな方法はないのだろうか?
イサム・ノグチとは?
ルーツは、20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチが、妹の誕生日プレゼントに製作したといわれている。
イサム・ノグチ(Isamu Noguchi、日本名:野口 勇、1904年11月17日 – 1988年12月30日)はアメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家。日系アメリカ人である。
父親が日本人(愛知県生まれの日本の詩人で慶應義塾大学教授の野口米次郎)で母親がアメリカ人(アメリカの作家で教師のレオニー・ギルモア)のハーフ。
このノグチテーブルは、2003年より日本における販売ライセンスがハーマンミラー社からヴィトラ・デザイン・ミュージアムに移管し、よりオリジナルに近いディテールで制作された正規復刻品であるため、価値のわかるお金持ちの人がこのテーブルを購入する。
さて、家具のジェネリック製品はご存知だろうか?
医薬品だけでなく、家具の世界にもジェネリック製品がある。
医薬品のような「特許権」ではなく、製品発表から20年が経過し「意匠権」が切れたデザイナーズ家具を、安価なコストで作成しほぼ正規品と変わらないが、低価格で購入できるのがジェネリック家具だ。
つまり、イサム・ノグチのコーヒーテーブルのデザインはそのまま使っているが、デザイン料はかかっていない。
また、材料や加工、配送も現代の加工技術やインフラを使うので、質は高く、安いコストで製造、運搬されている。
このような家具がジェネリック家具、あるいは、リプロダクト品などと呼ばれている。
こちらがリプロダクト製品 のイサム・ノグチ。価格はなんと、¥59,000-
正規品から約80%OFFの価格である。天板の厚みもオリジナルと同じ19mmで、重厚感もある。二つのL字が組み合わされたような特徴的な脚も見事に再現されている。
なんでもない部屋でも、このイサム・ノグチがあるだけで、ぐっと洗練された雰囲気に変わる。ジェネリック、リプロダクトだからといって、その効果が薄れるということはない。正規品ではない、ということだけを心に飲み込めば、憧れのイサム・ノグチはすぐ手に届く。
正規品の30万円とジェネリック6万円の差
ネットで拾った上の写真では、正直木目の雰囲気に違いを感じる。再度、見比べてみよう
背景色やライティングの違いがあって正確な比較はできませんね。実物を見てみて考えるのもいいかもしれません。
ただ、コピー商品とリプロダクトの違いは、コピーでは、明らかに似たものを作っているというものと、リプロダクトは、意匠権が切れた本物のデザインを使用して忠実に作られているもの、であるということ。医薬品でもジェネリックだから効きが悪いということはない。家具のジェネリックも検討の価値があるだろう。
イサム・ノグチのある生活。ジェネリック製品のおかげで、意外と身近になってきている。
他にもイームズやアルネヤコブセンなどのチェアーもジェネリックがある。
自分の気になるデザイナーズ家具の名作のジェネリックをチェックしてみるのも面白い。
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