ポケモンGOがつまらない。ゲームではなく「お散歩アプリ」である3つの理由。

Sponsord link

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

久々にゲーム界隈で話題のポケモンGO。かつ、任天堂株、マクドナルド株の急上昇で日経平均にまで多大なる影響を与えているポケモンGO。7/22午前10時、ついに日本でローンチ。早速、ダウンロードして遊んでみた。

すぐに気分は、ポケモン Not GOになる。散々ニュースでアメリカでの熱狂を見聞していたが、普通に考えれば、現実世界を歩き回るなんてたいへん面倒なゲームである。そんなマイナスをポケモンGOではどのような仕掛けやゲーム設計でクリアしているのだろうかと密かに楽しみにしていた。しかし、ポケモンGOにはそんな素敵な仕様は一切なく、ポケモンをAR(現実拡張)の技術を使って作ってみた程度のゲームに過ぎない。地図を見ながら、無秩序に並べられたポケスポットやポケモンのアイコンを見て、その場所へとウロウロするだけである。プレイして1時間であっさり飽きた。一部の熱狂的ポケモンファン以外のゲーム大国の日本人からは厳しい評価を受けることだろう。

ポケモンGOからポケモンをとったら、クソゲー

率直に現時点ではとても面白くない。

そう言い切りたくなる大きな理由は、ポケモンGOが「ポケモン」というブランドがないゲームだと想像した場合、全くひどいゲームだろうという点に尽きる。想像してみめほしい、スマホで地図を見ながら、現実の世界を歩き回り、ポイントに行って画面をタッチするだけのゲーム。そして、その多大な苦労の結果、ゲームから得られる報酬がポケモンではなく、リアルな昆虫や野良動物の写真画像だったとする。一部、昆虫ファンや動物好きは熱狂するかもしれないが、ポケモンほど熱狂はしないだろうことは容易に想像できる。

つまり、ガワとしてのポケモンをとってしまえば、ゲームとしては最低である。Mapを利用したAR拡張現実の技術を使ってみただけのツールに過ぎない。地図を見て与えられた場所を塗りつぶしていくつまらないスタンプラリーである。唯一、残るのはその拡張現実(AR)の新鮮さのみである。その新鮮さがなくなった瞬間(私は3回ほどプレイしたくらい)にこれ以上続けていくモチベーションはなくなる。

一時間プレイした程度で評価するなと言われるかもしれないが、一時間ほどプレイして続ける気持ちにならなければ、それはゲームとしては失敗作であろう。もちろん、ネットスマホゲームである利点はこれから調整され改善していく可能性はある。そこを期待して苦言を呈したいと思う。

 

 

ポケモンGOをゲームと捉えるとつまらない最大の理由3つ。

1.現実を歩くのが面倒臭い。

そもそもプレイしてわかったが、ポケモンGOはゲームではない。拡張現実「お散歩アプリ」と考えた方が妥当である

ポケモンGOマップ

ポケモンGOマップ

確かにポケモン収集などのデータ収集やメダル獲得、意味のないレベルアップなどゲームの様式を採用している。しかし、例えば、マラソンが趣味の人が使うアプリも自分の走った距離を自動で蓄積してくれ、走った距離によってメダルを獲得できる。他のランナー達とタイムと比較したランキングを得ることもできたりする。しかし、ゲーム性はない。これとポケモンGOは同じである。アプリに過ぎない。

例えば、このマラソンアプリに、目的地に行ったら韋駄天太郎や田中走美などの魅力的なキャラクターが獲得できる機能がつけば「マラソンGO」となる。そしておそらくゲームとしてはつまらないだろう。

 

ゲームの最大のベネフィットは「擬似体験である」

ゲームは、普通の人間が現実世界では実現が難しいこと、やると準備が大変なことをゲーム機というデバイスで体験させてくれることである。それも非常に簡単に短時間で楽しめる。ゲームの世界では、自分の能力ではできないこと、金銭的に難しいことなどを擬似体験させてくれる。しばし、現実を忘れて非現実の世界で得難い達成感を味あわせてくれる。ロナウドなどの世界的有名サッカー選手と一緒に現実の自分にはできないようなスーパープレイを繰り出し、一流サッカー選手になって欧州選手権を優勝するとか、ゾンビが溢れて荒れ果てた世界を彷徨いながら、自分の洞察力と生命力で生き延びながらも真実に辿り着くヒーローになるといったことであるとか、敏腕プロデューサーとして、かわいいアイドルとお近づきになれちゃうといった疑似体験をストレスなく楽しめるのがゲームである。

ゲームとはこの「疑似体験」を簡単にできることが重要だ。苦労を強いるのであれば、ゲームではなく、普通に現実世界で頑張った方が有益である。

ポケモンGOは拡張現実ARをうまく使って新たなゲーム性を提示しているのではないかと期待していたのだが、実際は違う。地図上に現れたポイントに向かって歩くだけである。そして、歩いて向かっている間は何も起こらない。移動することが楽しくないのである。行かねばならないポイントがあり、そこへ歩かされるという苦労があるだけだ。ポケモンGOはこの歩き回ることを楽しい行為に昇華することに失敗している。この根幹となる現実の移動を楽しませる改善が必要である。すれ違い通信を使ったドラクエの方がゲーム性が優れていた。

普段は行かない場所に訪れるきっかけをあたえてくれるというメリットを話す人もいるかもしれないが、行きたくないポイント、何もないポイントに無理していかされるのはやがて苦痛に変わるだろう。さらに、今後は、マクドナルドなどの企業による広告としての商業的なポイントが増えるだろうことは想像できる。ユーザーたちは時間に加えてお金も浪費させられる図式に変わっていく。なんて非道い世の中なのだと少しがっかりしている。世知辛すぎないか。

 

2.人参(報酬)がしょぼい

次に、ポケモンGOは、ゲームとしての苦労⇄報酬のぐるぐるサイクルの設計がイマイチなのである。我々人参をもらえることに慣れ親しむケータイゲーム先進国である日本人ゲーマーにとって、ポケモンGOは苦痛だろう。これまでは、家のベッドに寝転がり、画面を数回タップしているだけで、報酬を貰えていたのだが、外を歩き回って得られるのは、ポケモンだけである。しかもこれまでのポケモンと何ら変わりがない。私が最初に捕まえたポケモンはゼニガメである。見たことはある。新鮮さは全くない。数十年にわたって同じキャラクターを捕まえ続けているんか。ピカチュウを今更捕まえて何が楽しいのだろうか。

熱狂的ポケモンファン以外にとって、今更ポケモンだけが報酬ではつまらない。コンテンツとしての新鮮さを加えてもらいたい。

ゼニガメ

ゼニガメ

 

3.成長させたくなるモチベーションがわかない。

さて、苦労して歩き回り捕まえたポケモン。どうやら育てなければならないようだ。いたるところにあるポケモンジムで戦うということであろう。

戦って勝つというのはまさにゲーム的図式であるが、それに対して必要な、現実を移動する時間的コストが多すぎるため、勝利や達成感を楽しみたいのであれば、ポケモンGO以外のゲームを選んだ方が賢明である。ポケモンGOよりも短時間で何度も勝負に勝つ達成感を味わえるだろう。ポケモンGOのように時間やお金を多大に浪費するゲームをあえて選ぶ理由はない。

まぁ、ポケモンを成長させて進化を見るという欲求のもあるのかもしれないが。

ポケモンGO図鑑

ポケモンGO図鑑

まぁ、いずれにせよ。せっかく苦労して集めたものを成長させたくなるゲーム性が必要なのではなかろうか。簡単に言えば、ストーリー性。ゲームをクリアするという達成感だろうか。

今更だが、ポケモンGOにはストーリー性などは皆無である。ポケモンを集めて世界を救うだの、街の危機を救うだののイベントがない。これまでのネットスマホゲームではイベントの運用でプレイヤーを飽きさせない工夫をしているが、ポケモンGOはどんな戦略を取ってくるのだろうか。このままではどんなにポケモン好きでも三日と持たないのではないだろうかと心配する。
もし、ポケモンファンの方でポケモンGOがつまらなくて自分のポケモン愛が足りないのではないかと悩んでいる人がいたら、行って「大丈夫ですよ」と伝えたい。ゲーム性がないから持続出来ないだけで、ユーザーが悪いのではない。

 

ポケモンGOまとめ

通常のゲームとしてきちんと作られたポケモンのゲーム性は疑う余地がない。大抵はよくできたゲームである。しかし、今回のポケモンGOはゲームではない。まずはここから始めよう。ゲームとして考えるから、私もつまらないという結論になってしまう。これは散歩アプリである。ポケモンがちょっと出てくるお散歩アプリ。そう考えれば、面白くなくて当然なのである。

「みんなで歩いて、健康ゲットだぜ!」

そういうコピーが「ポケモンGO」には最適であろう。ポケモンをきっかけに外に出る機会が増えるのはいいことだろう。たぶん。しかし、他にないのかでかける理由。いや、あるぞ、私をなめるな!とTVのコメンテーターや麻生太郎に言いたい。

 

 

 

ポケモン GOで散歩を始める

ランニングウェア&シューズ


 

やっぱり来た、便乗商法「ポケモンGOコン」出会いゲットだぜ!

 

Sponsord link

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。

Sponsord Link

コメント

  1. とある名無しのポケモンマスター より:

    ポケモンGOはあくまで1日5kmは歩行必須、モバイルバッテリーなどの購入が必須になるリアル課金ゲームIngressと同じ企業が作ったもので、歩くことに意味があるのにそれを否定してしまうとは…

  2. monoblog より:

    コメントありがとうございます。歩くことを否定しているのではなく、歩くことを楽しくするゲーム性を期待していたが、特にそのような工夫がなく、ゲームではないなという主旨。歩くことに意味づけに成功していると考える理由はなんでしょうか?

  3. ぽけお より:

    論拠が個人的な価値観に寄りすぎてて、客観性に乏しくポケモンGOのつまらなさを論理的に説明できているとは言えない記事だと思いました。

    1. monoblog より:

      コメントありがとうございます。面白さは個人的な価値観によるものなので、特に異論はありません。しかし、ゲームとした場合の今のままでポケモンGOの持続性に疑問は割と客観的かなと自負しておりますが、その辺りぽけおさんはどうお考えでしょうか?

  4. 名無しさん より:

    楽しいって思うひともたくさんいるんだから楽しいかどうかはひとそれぞれだから別にいいじゃんって思いました。

    1. monoblog より:

      コメントありがとうございます。ですよね。それぞれが感じたままでよいと思います。

  5. ぽけお より:

    お返事ありがとうございます。筆者様は根本的に「歩く→かったるい、それはゲームではない」「ポケモン集める→今更ゼニガメ、、」という個人的価値観に基づいて、持続性について疑問を投げかけている記事を書かれているので、持続性においての記事も客観が低いと理解します。歩く事で得られる、知らない場所を知ったり減量したりという副次的報酬もゲームの範疇としたら、半年から1年の持続性を担保しているのではないかと思います。

    しかしながら、筆者様の言うとおり『ストーリー性』や『イベント性』が無いのは事実で、今後のアップデート次第では廃れる可能性はあるだろうと推察します。とは言うものの、USJに任天堂ワールドのようなものも作るとのことですし、また映画も作るでしょうし、それぞれリアルのイベントと連動したら、、と考えると、まだ「持続性への疑問」より「発展成長への期待」の方が大きい段階なのではないかと考えます。

    PS
    なお、私はスタンプラリーでもいいと思います。スタンプラリー程古典的で原点的なゲームはないですし。昔の人もお寺回って判子とか集めてたじゃないですか。そんな価値観が最新技術で復活したと思ったらロマンがあります。

    1. monoblog より:

      おお、ありがとうございます。なるほど、主観と客観の程度の問題ということですね。確かにそういう局面はあるかもしれません。ただ、ご指摘いただいた点が、まさに客観的にみて多数ではないかと考えるところでもあります。今後の発展でまさにそこら辺を改善していただきたいところですね。
      お散歩アプリで私もいいと思います。

  6. アルテイシア より:

    私と同じ見解の人がいて嬉しいです。
    お散歩アプリとはうまく言ったものです。ジョギングアプリのようについでに起動するようなアプリと考えるのが自然です。そしてだんだんめんどくさくなってつまらなくなることがブログ主と私の見通しです。
    色々な考え方があっていいと思います。ゲームとして考えるとつまらないけど散歩アプリとして考えるとうまくできているのかなと。
    おそらく海外で流行した原因は散歩アプリとしてで、日本ではゲームアプリとして認知しようとしていることがクソゲーの由来なのでしょう。

    1. monoblog より:

      コメントありがとうございます。同意見の方もいらっしゃって安心です。私もその持続力に疑問を呈したかったのです。移動することをもっと楽しませる仕組みや成果がもっと増えて欲しいです。それがゲーム性という捉え方でした。もしかしたら、それさえも現実の企業からのクーポンなどになるのではと危惧しますが、それはさすがにやらないかな。
      あと、アメリカで流行った原因についてはそうですね。傾向としてアメリカ人は自分で行動することにより喜びを感じるので、お散歩アプリだからこそよかったというご指摘は言い得て妙。

  7. 通りすがり より:

    自分は散歩がしたいのですか、買い物など目的がないとブラブラできないタイプなので
    このアプリの存在は凄い助かります。
    ゲームは好きでもポケモンはプレイした事がなく、
    有名どころのモンスターくらいしか知らないので初めて見るモンスターに興味があるし、知ることで親しみがわいてきました。
    ポケモンの新規開拓に間違いなく繋がるのではと思います。
    でも確かに散歩ゲームですね…w

    子どもは最初物凄くハマると思います。
    一夏で飽きちゃいそうですが、夏休みの間くらいなら持ちそうだし
    友達と一緒に現実世界を走り回りそうです。
    現実で努力すれば課金しなくてもアイテム等がゲットできるし
    娯楽にはまり込んだ代償にガチャでお金を失ったり、時間を浪費したあげく目が悪くなるだけになりがちな課金ゲームや
    オンラインゲームにハマるより現実世界でプラスになりそうな予感がします。
    見知らぬ相手でもポケモンを探して走り回る様なタイプの子ども同士なら
    出会った先ですぐに仲良くなりやすそうだし。
    歩かなきゃいけないっていう点、近所の知らないスポットを知れるという点、
    リアルで努力しなくちゃいけないという点が本当り素晴らしいと思います。

    でもあなたの記事で書いてある事ももっともなので、コレだけ流行った事でみんな後追いしだして(まあ似た様なのは前からありましたが…)
    その事でもっともっとゲーム性が高くて、
    洗練されたバージョンアップしたポケモンや派生系の他のゲーム産まれていったらいいなと。
    良いゲームだと思います。

  8. 通りすがり より:

    共感できる事が多いです

    ARの衝撃、新鮮さという意味では既存のスマホアプリとは比較にならない優位性があったかと思います
    が、ただそれだけのアプリと思いました

    ポケットモンスターにあったNPC相手にジムを制覇して行くような育成目的でもあればスマホアプリの絶対的な王者になれたとかもしれない
    この流行は夏休みの間すら持つか?程度ではないかと

    惜しすぎるコンテンツです

  9. 通りすがり より:

    同じような意見ですが
    ポケモンは初代から好きだけどこれは合わなかった。
    ただかなりの可能性は秘めている。
    任天堂で頑張ってインフラ整えて、任天堂開発で渾身のゲームとして提供できればあるいは!?と、惜しいですね。
    ゲームのポケモンをそのまま持ってきただけでも、
    野良バトルを楽しめて、NPCとのバトルも楽しめて、
    努力値と育成となつきで愛着が持てて、
    うまい人はポケモンと覚えられる技の属性相性を考慮した戦術的バトルが楽しめたはず。
    そこにARを合わせて現実とリンクし、
    現実で大会を開催し、参加するために各地を回っていくつかのジムリーダー(NPCでもよい)と戦いバッジをそろえる。
    大会の旅に変わる構成に勝ち抜かなくてはいけない。
    大会では強者揃いだからしっかり育成して技と参加させポケモンを厳選したり。

    なんて、想像するとそれだけでもすごい面白いと思うんですがね

    もちろんそのままではなく特に育成や一緒に過ごすといった面で様々な事ができれば
    バトルを好まない層も楽しめる

    ボール投げて捕まえたポケモンを手放してアメ等で強くして
    さして意義のない陣取りをするだけだとどうしても薄いですよね。

    まぁとりあえずARだけは良いし可能性を感じたのと、
    お散歩アプリとして続ける人は続ける感じでこの作品はいいと思いますけどね。

  10. 絶望した! より:

    貴方が正しいかどうか誰にもわからない。
    私が正しいかどうかわからない。
    周りの人間の言うことが正しいかどうかわからない。
    何が正しいか誰にもわからない。
    正しいと思っていることが本当に正しいのだろうか?
    正しいということは全人類の人間が全員正しいと思うことだろうか?
    そもそも人間の存在自体が正しいのだろうか?
    正しい を証明することはおそらく出来ない。
    結局は儲けたほうが勝ちだ。

  11. ピカチュウでてこない より:

    儲けたほうが勝ちwww
    てめーこそが個人の主観だろwww

名無しさん へ返信する コメントをキャンセル

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください